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2021年04月29日

煎豆との対話

GWに入りましたね。あいにくの雨ですが,

コロナのことを考えると

「あいにく」ではないのかもしれません。


おうち時間がたくさん取れるこのGWに

焙煎に挑戦してみてはいかがでしょうか?


ありあわせの器具を使って豆を煎ってみるのです。

取手付きの金属製のザルか豆煎り器があればできます。

(「手焙煎」で検索すると沢山のスタートセットや器具がヒットします)

煎豆との対話


生豆を少なめに入れ,できるだけ均等に火力が及ぶように

絶えず振り動かしながら煎ります。

火が強すぎると表面だけ焦げたり

部分的に煎りの濃淡ができるので,手加減と火加減によって

平均に煎ることです。

やがて,豆は水分を失って,いったん縮み,次に熱膨張し,

徐々に着色していきます。

そして煙を出しながら音を立ててはぜます。

豆の種類によってこの収縮,膨張,ハゼの音,色の変化に違いがあります。

ブラジルの豆は長くハゼ続けます。

コロンビアの豆は音に強弱のリズムがあります。

モカは短時間に激しくハゼます。

褐色から黒褐色へと着色する変化も,

時間と共に規則的に進む「正比例型」もあれば

スタートダッシュで後にペースダウンの豆と

その逆の豆とがあり,進行過程に特徴があります。

人それぞれと同様に,豆もそれぞれで,

過激派と穏健派,回転の速い人と鈍重型,

単純と複雑タイプ,保守と革新,・・・・。



蒸気機関車のような大きな釜(焙煎機)でないと

美味しい豆が焙煎できないわけではなく,

基本的原理は同じです。

規模(量)の大小は需給の関係で決まることで,

質の問題ではありません。

所詮は人間が操っているのですから,

最終的には人間の質が煎豆の質を決定します。



このGWに「焙煎士」「コーヒーマン」になって

”煎豆との対話”をしてみませんか?





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弥生三月
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 弥生三月 (2020-03-01 20:56)

Posted by WisdomOcean at 16:33│Comments(0)焙煎
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